とりあえずその日気づいたこと等を書いていこう。

Spontaneous symmetry breaking の際、例えばmagnetization を計算しようとするなら、全てのstates に同じ重きを置いて計算してはいけない、というのは、よく考えたら当たり前だが、結構目からうろこだった。この辺の計算は機械的にできると考えてた節があっただけに。つまりergodic assumptionはそういう系では成り立たないわけで、温度がする役目というのは、ground stateから、揺さぶるだけ、どう考えても例えばspin upのferromagnetからspin downのferromagnetに温度によって移行するとは考えにくい。thermal averageと、statistical averageの意味は、物理的に明らかに違う、ということだろう。

超伝導のenergy stateを調べるとき、基本的にcooper instabilityを示してから、そもそもcooper pairのある記述に移ってしまい(mean-field theory)、bogoliunov transformationで興奮状態を見る、というのは意外だった。超伝導はmean-field theoryなんだな。あと、超伝導は高温超伝導とは少し違い、伝導体、低温度における一般的な性質。つまりdressed interaction(coulomb + phonon)がatractiveになることを示した時点で、gap は簡単に説明できる。STMでのdensity of statesはこれで説明可能。あと、久保公式、南部methodを使えばLondon equationもmicroscopicallyに導出できて、meisner effectを説明できる。超伝導、っていうのが常識とされる理由はここにあるわけだな。

まだわかっていないのは、superconductivityのgauge symmetry breakingについて。これと、抵抗がない伝導との関係がうまくなりたたない。ってことは、superfluidが摩擦なく伝導する(excitationがおこらない、という理由)のとは、根本的に仕組みが違うのか?いや、でも本の説明によると似たようなものっぽいな。

抵抗の温度dependenceがまだ理解できない。phononの影響は計算したらどうなるのだろう。誰か教えて欲しい。