物理の研究室が

 そういえば夏何してるん、と聞かれたら、物理の研究室で働いてる、って答えるくせに、やってることは(物理研究室:数学=3:5)ぐらいの割合。いや、時間的にも意識的にも(1:4)ぐらいか。でも最近やっと物理の研究の方がおもしろくなってきました。正直院生に聞いてばっかりいるからうざがられてますが。実験物理っていうのは人の経験がものいうから、聞かずにはやれません。考えても限界があります。やっと勝手が分かってきた雰囲気やけど、実験物理はやっぱり時間と手間がかかるなー。でも調子が出てきたらはまりそうやわ。理論ががしっとわかり、実験装置ももっさ作れるようになってきたら。でもなー、時間のかかり方がなー。小さな問題を解決するのに時間がやたらかかるから大変です。実験物理で生きてみたいけど、一回しかない人生ならやっぱり理論物理かな。
 今日はtutorialでGRをさらっとやって、そのあとSimplectic formsとKlain complex form(この名前は適当)というdifferential forms 以外の、manifoldに付けることのできる構造を学ぶ。普通におもろい。確かにこんなこともできちゃうなー。驚きなのが前者がHamiltonian mechanicsで大きな力を示し、後者はまさにCalabi-Yau Manifoldの構造。(ちなみにこのYauはうちの大学の教授だと知ったのはつい最近。tutorialの教えてくれてる院生のadvisorらしいけれども、やはり院生にとってのadvisorは色々と話のできる人がいいらしい。ということで彼はYauは素晴らしい数学者だが、advisorとしてはちょっと、といってました。この話は良く聞くので、僕もadvisorは超有名な研究者よりも話のできる人にしよう。)このへんのdifferential manifoldが分かるようになったのは今年の夏の一番の収穫です。differential manifoldが物理にいかに大切かを思い知った夏、MIT。楽しいです。