アメリカのOrgasm workshop

 僕はアメリカの生活は実質的には二年目になる。一年は高1の時にテキサスにいった。それでいて今更ながら、この間カルチャーショックを受けることになった。
 アメリカの高校や大学は、積極的に倫理教育や、性教育を行うため、簡単な形式としてWorkshopというのがある。基本的には、人種差別はだめですよ、というものや、ちゃんと安全なセックスをしましょう、というものだ。僕のルームメイトによると、日本のコンドームは薄くて安全で、とてもいいと、ワークショップの人がよく言うらしい。
 その僕のルームメイトが、この間「orgasm」(辞書によると、「性的興奮の頂点」笑)というワークショップにいってきた。ワークショップというのはそもそも、教育が目的であるから、大学公認のものだ。そこで話あわれた内容というのは、とりあえずはセーフセックスのイントロからはじまり、具体的にどのようにすれば女の子を「orgasm」に導けるかということに至り、そして最後には実体験をさせてくれるという・・・(もちろん最後のは嘘です)。もちろんワークショップの人は真剣そのもので、バイブレーターを持ち出して、ここをこうする、この角度で、みたいな風に教えてくれるらしい。多くの男は、間違ったところを触っているから女の子がいけない、とルームメイトは半笑いで教えてくれた。どう考えても男向けの「教育」なのに、女の子ばっかりが参加してたらしい。彼女たちは教育を彼氏にでも施すつもりなのだろうか。大半は興味本位で来る人たちばかりなのは言うまでもない。
 話によると、女の子がいけないのはいまや社会問題らしい。確かに、女の子がいかない、セックスをしなくなる、という循環があるとするなら、それは生物学的な問題には間違いない。でも普通、そんなこと公の場で話し合うか?僕も性についてはかなり露骨なタイプですが(のわりに、彼女とはそういう話は皆無ですが。)、さすがにそこまで具体的な話を聞くのはあまり心地がよくない・・・。かなりのカルチャーショックでした。