職人と哲学者

最近思ったのが、面白いことをしようとしている人の中には二種類のタイプがいる。


中世のヨーロッパでいう職人と哲学者だ。


職人はプロフェッショナル(professional)として、
例えば金を生み出したり、靴を作ったり、
車を作ったりする。


哲学者はジェネラリスト(generalist)として、
例えば国は民主主義であるべきだと考えたり、
グループの研究の方向性を決めたりする。


最近はビジネスマンという名のプライドの高い職人が
増えてきている気がする。


反面、僕の学校(高校も大学も)の卒業生は
哲学者タイプが多いような気もする。だから、という
わけではないが、どうしても僕は哲学者タイプの人の
方が面白い、と思う傾向にある。


しかしながら、もともと僕は宇多田ヒカルに憧れた人間で、
感動を生み出す職人には常に最高の敬意を表したいと思う。
哲学者だって、御託を捏ねている理屈屋であるうちは何も
素晴らしくないわけで、結局、感動を生み出せるかどうか、
というところが判断基準にあるのは確かだ。


そうとはいっても、これからの世代の日本人の中に
哲学者が増える必要があると思う。あまりにも職人(例:TOYOTA)
が評価され、哲学者(例:政治家)が蔑まれてきた
風潮が蔓延っている気がする。職人が集まっても、
できるのはギルドまで、国家は成り立たないだろう。


僕はどうなりたいのか、というと、職人をする哲学者になりたい
と思う。哲学者を齧る職人ではない。

みなさんも、このカテゴリーわけでいえば、どのようになりたいのでしょうか?