告白

 ちょっと前に気づいたこと。

 僕は人を馬鹿にする態度がありました。今はどうかといわれるとよくわからない。前よりは大分改善したと思う。

 もちろん、僕はそういうことを前まで否定してきたし、あんまりそういう態度をとっているつもりもなかった。まず意図的に人を馬鹿にしよう!として馬鹿にしたことはないと(少なくとも僕は)考えていた。悪気がなかった、という意味では極めてナイーブな失敗ではあるけれども、その気づかなかった、っていうところに僕という人間の完全な欠点があったんだと思う。
 今考えてみれば、前の僕には何かを必死になってやってない人間を毛嫌いする傾向があった。それはある意味では正当化されることだった。でもその態度が僕の思想のどれくらい深いところからきているものか、というのを僕自身が理解できてなかった。根本的な人に対する興味のなさが引き起こしたことだった。

 人はこういった決定的な欠陥を直すことができるのか。できるみたいです。それなりな痛みと努力を伴うけれども。

 人は変わるもの。学問では好きなことをやり、苦手なことを克服する必要性はあまりない。でも人生では自分にとって痛みを伴うことをあえてやってみることは自分のためになるものだ。