指導教授が旅行でいないので、とりあえず僕も研究に一息つけて、ICAPで
気になったことを確認している。こういうのが結構楽しい。なんか理解であやふやだな、
と思ったところをノートしてあるので、それを追う形でペーパーを読み、もっとも
簡単なモデルで計算をしてみる。


つまり、会議にでて理解があやふやだな、と思ったポイントというのは、
そのコンセプトは、十分に聞いたことがあり、全くわからないわけではないし、
何がわからないか、ときかれれば答えられるものではあるが、やはり理解していない
ということである。それは全くわからず、記憶にすらとどまらない、問題が
何であったかすら一週間後に忘れてしまうといったものとは違うため、理解する
モチベーションも高いし、理解したときの「おお!」感も高いわけである。


ということで、Feynman のペーパーを読む(roton、helium4 excitation spectrum)
ことになるとは思わなかった。
彼は相当前の人だし、教科書で読んだきりだったので、彼のペーパーがとても
教科書のように口調的な感じで書いてあるのには驚いた。しかもペーパーの書き方が
めちゃくちゃelementaryで直感的。教科書もわかりやすかったが、ペーパーもわかりやすい。。。
でもところどころ(これも教科書のように)自分の直感に頼ってるところがあって、
少し考えないと分からない。簡単に書いてあるのに分からないと、相当いらいらするので
おそらくこれがfeynmanが嫌いな人がいる理由だろう。


今日は、vortex ring productionによるcritical velocityがどのように見つけられるかというのを
詰めた。あとinterference patternはdensity correlationを見てるのであって、densityそのもの
を見ているわけではない、という点をしっかり理解した。この点がcontrovertialであったのはよく
聞く話だし、会議でも何回かmentionされていたが、ここではっきりと理解をしておいてよかった。