なんだか調子が悪い

日本に帰ったり、日本から帰ってきたりしていました。


もう終わりかけの論文を直したり、出したり、色々雑用をしてるわけですが、その中でも
前に出した論文を実験でやってくれてるところから色々近況報告なんかがあって、
楽しかったりします。理論家として、提案した理論を実験で確かめてくれるというのは
実に大切で嬉しいことです。


そんな中で、夏の予定を決めるべく、色々な夏の学校に願書を出しているのですが、
なぜか全部だめです。分野が違うからはじかれるのか、なんなのか。
学校で静かに勉強しているのもありだとは思うので、いいのですが、何か、願書の
書き方が悪いのかもしれないとも思い、ちょっと反省すべき点もある気がします。
ただ相手は何もいってくれないので、何がだめなのかが分からず、少し歯がゆい感じですが。
まだまだ精進しないといけない、ということだと思うので、頑張ろうと思います。

論文二本目です

出した論文の二本目がPhysical Review Lettersというジャーナルに無事
乗ることが決まりました。これでとりあえずしゅーに応援された目標を
達成したわけです笑 ちなみにこの論文では理論での予想を立てているわけですが、
今ハーバードに来ていらっしゃっている実験屋が実際に実験をやってくれており、
ほぼ僕らの予想通りの結果が出ているみたいです。これはなかなか楽しみ。
物理的にはあんまり意味はないけれども、やはり仕事がちゃんと認められて
乗ってくれると嬉しいものです。今まで結果を出さずに学部のころから勉強して
きたわけで、こういう形でやっと何かしら貢献ができていると考えると嬉しいです。


出した論文に関しては順調ですが、今やってる研究は少しずつ進んでいるものの、
なかなか結果が出せていないので、ちょっとだめです。それなりにいろいろやってるん
だけどなぁ。頑張ります。

初めての論文

僕の物理学者としての記念すべき一本目の論文(実験の説明なので、理論家の僕はfourth authorですが)
がscience magazineにのりましたー。日本版のscienceのwebでは僕が訳した日本語タイトルがあります笑


光格子内で引力相互作用するフェルミオン原子の異常膨張現象
http://www.sciencemag.jp/science/index.jsp#Research%20Articles


論文
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/327/5973/1621


ようやく理論物理学者として、雰囲気がつかめてきた現在に
一本目が乗る、というのはすごくいいタイミングだった気がします。
実は一年半前に終わってる計算ではあるのですが笑
下手に早くのらなくてよかった。

学会

March meetingという学会に行ってきました。今回はいろんな人に会えたし、discussionもできたので、
楽しかった!めちゃめちゃ疲れたけど。Kさんと一緒に泊めて頂いたのだけれども、これも大変楽しかったです。
もっといろんな物理をやっていきたいです。


帰ってきて早速気になっていた計算をしてみたところ、ちゃんと欲しい結果が得られることが分かりました。
とりあえず前進だな。そろそろこのネタの論文をまとめていきたいので、論文を書こうと思います。
楽しんでやっていこう。


新しいネタもKさんと話あったので、そちらもしっかりとやっていきたいです。楽しみだ。

出ましたー

とりあえず自分の仕事!とはっきりいえるような論文がついにでました。

http://arxiv.org/abs/1003.1729

これを機会に英語の自分のウェブサイトにしっかりと論文を載せることにしました。
ってかそれだけのウェブサイトだけど笑

http://www.people.fas.harvard.edu/~tkitagaw/

この論文をオンラインにのせてからもうすでにいい反応があちこちから頂いています。
大御所の方々もアイディアを気に入ってるようで、なによりです。
日本で言えばmaster's thesisにあたるネタとしてはとりあえず合格ラインではないかと
思います。


なにはともあれ、早く次のトピック、分野にうつっていこうと思います。
今回の仕事はいい仕事だとは思うけれども、あくまでステップ、という感じです。

あと一歩で論文完成

思えば、12月の頭ぐらいからやっていた仕事が、もう少しで論文になります。三ヶ月弱か。
なかなか素早い仕事でした。三人が結構な時間を使って、ディスカッションをして進めたお陰で、
コンセプトの進み具合もすごく早かったし、沢山のことを学ぶことができました。
なにより研究の面白さに味をしめたのが一番大きかったと思います。
面白いことをもっとやりたいから勉強をする、というよいサイクルのイメージが出てきました。
やっぱり勉強は勉強であって、オリジナルな研究とは大分違う。やる気の出方が全然違いますね。
最近バクマンという漫画家についての漫画にはまったけども、あの漫画を必死に書くイメージが
研究をするイメージですね。面白くて仕方ないからやる。あー、早く次の面白いネタにあたりたい。
まぁ、今回の研究から出てきた面白いトピックがあるんだけれども、これをもう一段階コンセプトとして
上に上げていきたい。同時に全く違う分野での面白いネタを見つけたいです。


兎に角僕は共同研究、っていうのが好きだから、気の合う人を沢山見つけて、どんどんディスカッション
でアイディアを生んでいきたいです。三人よれば文殊の知恵、と言いますが、これは本当です。
ただ、自分自身からオリジナルなアイディアがあってこその、三人よれば・・・であるのは確かです。
それぞれがオリジナリティーを持っていないと、あまり創造的なディスカッションにはなりません。


それにしても人生時が経つのが早い。学会も迫ってきてるけれども、何よりゆっくりと勉強して
次のネタを見つけたい・・・なんかないかなぁ。

大分進展がありました。

やりたかったことと少し方向性が違うけれども似たような結果を得ることができました。
今のシステムの特性がでてきた感じで、嬉しいです。これは今書いている論文とは別のところで出したいと思います。

今書いている論文も、ようやく押していきたいポイントが明確になってきました。
あまりに濃厚な論文なので、いかにうまく書くかだなぁ。

ちなみに、去年の今頃からやっていた仕事がpreprintになりました。
興味ある人は是非。
http://arxiv.org/abs/1001.4358